2023.01.20

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実はあなたも?意外と身近な精神疾患

「仕事が辛くて気分が落ち込む」「職場に行く足取りが重い」など働いている中で仕事が辛いと悩んでいる人は多いでしょう。そして、そのまま頑張って働き続けることで、うつ病など精神疾患を患ってしまうようなケースも少なくありません。

精神疾患は意外と身近なものであり、自分が気付いていないだけで症状がすでに表れている可能性もあります。そこで、身近にある精神疾患の症状や対処法について詳しく解説していきます。

精神疾患は身近な病気?

うつ病や統合失調症など精神疾患について耳にしたことはあるものの、あまり身近に感じられないという人もいるかもしれません。しかし、うつ病は日本において100人に3~7人は経験したことがあるとされており、精神疾患患者は近年増加傾向にあります。

厚生労働省調べによると、2012年には250万人ほどの精神疾患患者が2017年には400万人を超えています。そして、400万人の内の半数近くはうつ病と統合失調症の患者になっています。これは年々増加傾向にある精神疾患が、周囲に認知されてきていることで相談しやすい環境になってきたとも言えるでしょう。

精神疾患はどんなことが原因で起こる?

精神疾患にはさまざまなものがありますが、精神疾患が引き起こされる原因は大きく分けると3つがあります。まずはその原因から見ていきましょう。

心因性のもの

何か精神的に大きな負担やストレスといった心に原因があることで、精神疾患が引き起こされます。うつ病や不安神経症などは心因性のものとなり、人の持つ性格と環境要因が複雑に関係しています。近年では仕事による人間関係や昇進、リストラといったものが原因で引き起こされるケースが増加しています。

外因性のもの

脳や内臓など体に病気があり、そのことが原因で起こる精神疾患です。体に病気があることで脳が影響を受け、精神症状が出てくるようになります。脳腫瘍や脳卒中、肝臓病、薬物中毒などさまざまな体の病気が原因として考えられます。

内因性のもの

内因性とは、遺伝や脳の血流障害、ウイルス感染など心因性でも外因性でもなく、脳に何らかの病的変化が起きることによる引き起こされる精神疾患です。統合失調症は内因性の精神疾患の代表的なものとなりますが、うつ病も内因性のものが原因で引き起こされるケースがあります。

仕事が原因で起こり得る精神疾患とは?

精神疾患があったとしても、見た目にはほとんど変わりがないため気付かれにくいものです。また、自分では大丈夫と思っていても、実は症状が現れているような場合もあります。

仕事の人間関係や昇進などのプレッシャー、失業などが原因となり、精神疾患が引き起こされるようなケースは非常に多いものです。仕事が関係するストレスなどによって起こり得る精神疾患はどういったものがあるのか症状なども合わせて紹介します。

うつ病

うつ病は、精神的なストレスが原因で起こる病気です。気分の落ち込みは誰にでもあるものですが、うつ病では時間が経っても強い抑うつ状態が続きます。楽しさや喜び、興味などを感じることがこれまでよりも感じられなくなります。また、集中力が続かないことから仕事で小さなミスを連発するようになってしまう人もいるでしょう。小さなことでも不安を感じたり、疲労感が強く出るようになったりするなどして日常生活に支障をきたすような症状も現れることがあります。

不安障害

仕事などさまざまなものに対して不安に思う気持ちは誰もが持っているものですが、不安障害では極度に不安を感じて日常生活に支障をきたします。パニック障害も不安障害の1つで、突然息切れや動悸などの発作が現れるものです。「仕事で失敗してしまったらどうしよう」「上司に何か怒られないか?」などの不安がずっと頭の中で続いてしまうため、仕事が怖いと思うようなり、仕事に行きたくないという状態になる人もいるでしょう。

統合失調症

統合失調症は、幻覚や妄想などの症状が現れる精神疾患です。会話に脈絡がなくなり、何を話しているのか分からないといった症状などもあります。また、自発的に自分で何かをしようという意欲がなくなるため、仕事にやる気が起きなくなるといった症状が現れるケースもあります。集中力や判断力、記憶力などが低下することもあるため、仕事がスムーズに進まなくなることもあるでしょう。

統合失調症がなぜ起こるのか原因ははっきりとしていませんが、仕事のストレスなども病気を誘発する可能性があります。

仕事が精神疾患を引き起こすことになる原因とは?

職場の人間関係

職場の人間関係に悩む人は多いですが、この人間関係がストレスとなって病気を引き起こすケースは多いものです。上司と合わない、仲のいい同僚がいないといった職場の人間関係は、仕事が辛いと感じさせる原因になります。

例えば、威圧的な上司がいるのであれば、上司の顔色を伺い続けることで委縮してしまい、精神的に追い詰められていってしまいます。

労働環境に問題がある

仕事量が異常に多い、残業が多すぎるといった労働環境の悪さはストレスを生み出す原因です。自分でやりきらなければならない仕事量が多すぎると、プレッシャーで精神的苦痛を感じる人もいるでしょう。また、仕事量と給料が見合っていなければモチベーションが上がらないことから、仕事をすることがストレスになっていきます。

精神疾患かもしれない?そんな時の対処法

もしかすると自分は精神疾患が現れているかもしれないと思ったり、周囲の人から心配されたりするような場合にはどうすべきなのでしょうか?精神疾患かもしれないと疑いがある場合、また精神疾患だと病院で判断された場合はどのようにすべきなのでしょうか?

仕事を辞める

少し休めば大丈夫だろう、仕事を辞めるほどではないと考える人も多いでしょう。しかし、無理をするほど症状は悪化する可能性があります。

仕事を辞めることでストレスや悩みの原因から解放され、ゆっくりと休息を取れば心も落ち着くかもしれません。仕事を辞めることは決して「逃げ」というわけではなく、病気を改善するための手段の1つなのです。

専門家に相談する

精神疾患は非常に複雑なものであり、さまざまな要因が重なっていることもあります。生活に支障をきたすような症状が出ている場合や、病気が疑われるような場合には専門家に相談することが必要です。心療内科や精神科にて治療を受けるようにしましょう。

まとめ

仕事がストレスに感じることは誰でもあるかもしれませんが、そのストレスの感じ方には個人差があるものです。精神的に限界がきてしまう前に、我慢せずに仕事を辞めるという選択肢もあります。退職を言い出すことは勇気がいることですが、まずは自分の身体と心の状態を優先しましょう。

退職コンシェルジュでは精神疾患で会社をやめられる方などのご相談を多数いただいております。退職に関する不安や問題がある場合には、お気軽にご相談ください。

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