2025.06.05
転職・再就職について
ハローワークで失業保険の受給手続きをする際の服装とは?
ハローワークに行く際は、どのような服装をすれば良いのか悩むこともあるでしょう。
本記事では、ハローワークで失業保険の受給手続きをする際に適した服装や持ち物について解説します。ハローワークが提供しているサービスの内容や失業保険を申請する流れ、ハローワークで就職活動をするメリット・デメリットなどもご紹介しますので、失業保険の受給をお考えの方はぜひ参考にしてください。
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ハローワークへ失業保険の手続きに行くときの服装は?
ハローワークへ行く際の服装に決まりはなく、一般的には私服で問題ありません。ただし、目的によってはふさわしい服装をしたほうが良いケースもあります。
失業保険の手続きの際の服装
ハローワークで失業保険の手続きを行う際の服装は、基本は私服で構いません。ただし、私服で行く場合は、以下のポイントに気をつける必要があります。
- 身だしなみを整える
- ラフすぎる格好は控える
- シワや汚れのある服装は避ける
ハローワークは求職者が訪れる場所であり、手続きを行う場合であっても、求職に向けて誠実に取り組んでいることを示す必要があります。そのため、見出しを整え、清潔感のある髪型や服装を選ぶようにしましょうTシャツやスウェットなどのラフな服装は控えることが大切です。
また、シワが入った洋服は事前にアイロンがけで伸ばしておく、汚れは落としておき、誠実さを伝えましょう。
失業保険の申請時に提出する写真の服装
ハローワークで失業保険の手続きをする際は、初めて訪れる際に証明写真を2枚提出する必要があります。証明写真を撮影する際も、基本的には私服でも問題ありません。
ただし、今後の就職活動で履歴書などに使用する可能性を踏まえると、スーツを着用して撮影しておく方が二度手間にならない可能性があります。なお、一般的には、3ヶ月前から半年前までに撮影した、縦3.0cm×横2.4cmの証明写真が適切とされています。
迷ったらスーツで行くのがおすすめの理由
ハローワークへ行く際の服装選びに迷う場合は、以下の理由からスーツで行くのがおすすめです。
- 当日に面接が入る可能性もある
- 担当者に好印象を与えられる
- スーツに慣れる
ハローワークでは職業紹介や面接練習を受けることもあるため、基本的にはスーツが望ましい場合が多いです。スーツは第一印象を左右する重要な要素であり、清潔感や誠実さをアピールするには最適な服装といえます。
求職活動に際して普段からスーツを着用して慣れていれば、突然の対応が必要になった場合でも自信を持って取り組めるでしょう。
ハローワークへ失業保険の手続きに行くときの持ち物は?
ハローワークに初めて行く際、特に必須の持ち物はありません。ただし、失業保険の手続きをする際は、以下のものが必要です。
- 雇用保険被保険者証
- 雇用保険被保険者証離職票ー1,2
- 個人番号確認表
- 身元確認書類
- 証明写真
- 印鑑
- 普通預金通帳またはキャッシュカード
これらの持ち物のうち、一つでも不備があると、その場で手続きを完了できず、再度出向く必要があります。事前に持ち物リストを作成・確認しておき、必要な書類をそろえておくとスムーズに手続きを進められるでしょう。
ハローワークが提供している主なサービス
ハローワークでは、求職にまつわるさまざまなサービスを提供しています。ここでは、5つの主なサービスをご紹介します。
求人紹介
ハローワークでは、求人紹介業務を通じて、求職者をサポートしています。
施設内に設置されたパソコンを使って全国の求人情報を調べることができ、窓口では求人に関する不明点や相談にも応じてもらえます。企業には直接聞きづらい内容も相談できるので、安心して利用できるでしょう。このようなサービスは、求職活動をよりスムーズで効果的に進めるための貴重な支援です。
失業保険の手続き
ハローワークでは、失業保険の手続きも可能です。失業保険に関する詳しい手続きの流れは、次の章でご説明しますが、申請には、まず求職の申し込みをする必要があります。また、後述するように、面接練習など再就職に関するサポートもハローワークは提供しています。
失業保険以外の給付金の手続き
失業保険以外にも、雇用保険制度に基づくさまざまな給付金の手続きをハローワークで行えます。代表的なものには、早期再就職を支援する再就職手当、健康上の理由で働けない期間を対象とする傷病手当などがあります。
これらの詳細について、詳しくは以下の記事も参考にしてください。
ハローワークの給付金一覧・もらえる条件は?給付金はいくらなのか解説
職業訓練
ハローワークでは、求職者のスキルアップと再就職を支援するための職業訓練を提供しています。
受講できる訓練は主に「公共職業訓練」と「求職者支援訓練」の2種類で、失業保険の受給状況によって異なります。公共職業訓練は失業保険を受け取っている方、求職者支援訓練は失業保険を受給していない方を対象とする制度です。
提供されるコースには、IT、事務、デザインなど、多様な分野があり、ニーズに合ったスキルを学ぶことが可能です。
就職活動のサポート
ハローワークでは、求人紹介や相談にとどまらず、内定獲得までの就職活動全般をサポートしています。具体的には、応募書類の添削や面談練習といった実践的な支援を受けることが可能です。プロが相談に応じてくれるため、1人では不安な書類作成や面接なども安心して進められます。
ハローワークで失業保険を申請する際の流れ
ハローワークで失業保険を申請する際の流れは以下のとおりです。
- 必要書類を事前に揃えておく
- ハローワークに求職の相談に行く
- 待期期間を過ごす
- 雇用保険説明会に参加する
- ハローワークで失業認定を受ける
手続きをスムーズに進めるためにも、事前に流れを理解しておきましょう。
必要書類を事前に揃えておく
まずは、失業保険の申請に必要な書類を揃えます。必要書類の内容は「ハローワークへ失業保険の手続きに行くときの持ち物は?」で説明したとおりです。
持ち物や必要書類の内容に不安がある場合は、事前にハローワークに確認しておくと良いでしょう。なお、離職票は、基本的には会社から受け取りますが、ハローワークでも再発行が可能です。
ハローワークに求職の相談に行く
退職後はハローワークで求職の申し込みを行います。具体的には、次の流れで進みます。
求職申込書に記入する
必要書類の提出、職業相談を行う
雇用保険説明会の日時が決定する
失業保険を受給するために求職の相談をする際は、求職の意思を有していることを示す必要があります。ハローワークの窓口で、離職票の提出と求職の申し込みを行いましょう。
申し込みが完了し、受給資格が決定すると「失業等給付受給資格者のしおり」が渡されます。また、「雇用保険説明会」の日時案内は申請日から7日後以降になるため、忘れずにメモをしておくと良いでしょう。
待期期間を過ごす
失業保険を受給するには、ハローワークで受給資格を得た後、7日間の待期期間を過ごす必要があります。この期間中、求職申し込みをした日から失業期間が7日に満たない場合は給付されません。
また、待期期間として設定される7日間は、ハローワークが失業状況を調査する重要な期間です。短時間の勤務やアルバイトであっても、必ず申告が必要です。申告しないまま就労すると不正受給となり処罰の対象となります。
さらに、待期期間中に入社日を迎えた場合は、再就職手当を受け取ることができなくなります。再就職手当をはじめ失業保険の受給を目指している場合は、注意が必要です。
雇用保険説明会に参加する
失業保険を受給する際は、求職の申し込み時に案内された「雇用保険受給説明会」への参加が必要です。この説明会では、失業保険の仕組みや受給の流れ、また求職方法が詳しく解説されるため、受給内容を正しく理解することが重要です。
説明会への参加時は、求職相談時に受け取った「雇用保険受給資格者のしおり」、印鑑、筆記用具を忘れずに準備しましょう。説明会終了後には、「雇用保険受給資格者証」と「失業認定申告書」が渡され、初回の失業認定日が案内されます。
ハローワークで失業認定を受ける
ハローワークで失業認定を受けるには、雇用保険説明会で案内された失業認定日にハローワークを訪問する必要があります。失業認定日とは、ハローワークが失業状況を正式に確認する日のことで、失業認定申告書を提出し、これまでの就職活動の実績を報告しなければなりません。
通常、失業認定日は4週間ごとに1回、指定された日に設定されます。また、初回の失業認定日は、離職票を提出した日から約3週間後に設定されるため、日程を確認しておくことが重要です。
ハローワークで就職活動をするメリット
ハローワークで就職活動をすると、自分の通っているハローワークが管轄するエリアの求人を見つけやすい、職業訓練の相談を受けられるなどのメリットがあります。自分で求職するよりもスムーズに活動できるため、積極的に利用すると良いでしょう。
地元の求人が多い
ハローワークで就職活動をするメリットの一つは、地元の求人情報が豊富である点です。全国の求人を閲覧できる一方で、通っているハローワークが管轄するエリアの求人も比較的多く掲載されているためです。近場での就職を希望する方にとっては便利でしょう。
大手の転職サイトでは、地元に特化した求人が少ない場合もあるため、地方企業での就職を目指す方にはハローワークの活用が有効です。
職業訓練の相談ができる
ハローワークが提供しているサービスでもご紹介したように、ハローワークでは、職業訓練の相談ができます。未経験でも就職したい企業がある場合は、必要なスキルを学ぶために適切な訓練を受けることが可能です。
ただし、職業訓練を受けるには、求職中であり、ハローワークに登録していること、失業保険を受給していることなどの条件があります。失業保険を受給していない場合でも、求職者支援訓練を受けられる場合もあります。条件を満たしていれば無料で受けられるものが多いので、受講を検討している方は、ハローワークに相談してみると良いでしょう。
自分のペースで利用できる
ハローワークは無料で利用でき、求人掲載も無料で行えるため、企業からの圧力や、就職に繋げなければいけないプレッシャーなどが少なく、自分のペースで活動を進められます。一方、転職エージェントなどを活用する場合、求職者の就職が決まればエージェントにコミッションが発生するため、求職者ファーストになりづらい場合もあります。
ただし、自分のペースで利用する際にハローワークに出向いての求人探しを辞めてしまうと、失業保険の受給資格を失う可能性があるため注意が必要です。
ハローワークで就職活動をするデメリット
ハローワークでの就職活動は、営業時間内に限られます。また、求人に関する詳細な情報を得にくいなどのデメリットもあるため、ハローワークをうまく活用して求職活動を行うには、デメリットについても理解しておきましょう。
ハローワークの営業時間に合わせる必要がある
ハローワークで就職活動をするには、営業時間に合わせる必要があります。基本的には、平日の朝8:30〜17:15までが開庁しており、土日や祝日、年末年始は休業しています。土曜日が空いているハローワークもありますが、開庁しているのは特定の日時に限られるので、事前に確認しておきましょう。
また、自分のタイミングで訪れても混雑して待たされることがあるため、事前予約可能な窓口を活用するのがおすすめです。ハローワークのインターネットサービスを使えば、営業時間に関係なく求人検索などを効率的に行うことができ、時間の制約を緩和できるでしょう。
求人に関する情報が少ない
ハローワークの求人は無料で掲載できるため、求人数が非常に多い一方で、職員がすべての求人や企業の詳細を把握するのは難しい場合があります。そのため、公開されている情報が少なく、労働条件だけを見て応募した結果、入社後に「想像と違った」と後悔するケースも少なくありません。
また、企業が無料で利用できることから、広告費をかけられない企業や転職エージェントでは取り扱われないブラック企業が含まれる場合もあります。これらを踏まえ、応募する際には求人票の内容を十分に確認し、気になる点があれば職員に相談するなど、慎重な対応を心掛けることが重要です。
内定までのプロセスの手間がかかる
求人に応募する際には、ハローワークから紹介状を発行してもらう必要があり、内定などの通知も基本的にハローワークを通じて受け取ります。そのため、手続きのたびにハローワークを訪れる必要があるなど、内定までのプロセスに手間がかかる点はデメリットになります。
ハローワークではなく、Webを利用して直接応募するほうがスムーズに感じる人もいるでしょう。一方で、ハローワークで求職活動を行えば企業との直接のやり取りを避けられるメリットもあるため、どちらが適しているかは、人によって異なります。
ハローワークの他に相談できるサービス
再就職や失業保険の受給に関しては、ハローワークの他に相談できるサービスを併用するのもおすすめです。
ここでは、再就職を早期に決める際に役立つ転職エージェント、失業保険をはじめとする給付金の受給をサポートしてくれる社会保険給付金サポートについて解説します。
就職を希望するなら転職エージェント
ハローワークでの仕事探しが向いていないと感じた場合は、転職エージェントの活用も有効な手段です。転職エージェントでは、個別相談、求人の紹介、応募書類の添削、面接対策など多彩なサポートを提供しています。
企業とのやり取りを代行してくれるため、手間を省きながら効率的に再就職活動を進めたい方に最適です。
給付金のサポートを求めるなら社会保険給付金サポート
失業保険の受給手続きに不安を感じる場合は、「社会保険給付金サポート」などのサービスを利用することも選択肢の一つです。複雑な書類の記入や必要書類の準備をプロがサポートしてくれるため、時間と労力を節約できます。
また、書類や手続きに不備が生じないようサポートを受けられる点も安心材料です。
まとめ
ハローワークで失業保険の受給手続きを行う際に着用する服装には、特に決まりはなく、私服でも構いません。ただし、身だしなみを整えたり、ラフな格好は控えるなど、目的にふさわしい服装をしたほうが良いでしょう。
失業保険の受給に際しては、ハローワークでの求職申し込みを行ったあと、雇用保険説明会に参加し、設定される失業認定日にハローワークで求職活動を継続している旨を証明する必要があります。
手続きの複雑さや給付に不安を感じている方は、「社会保険給付金サポート」をご利用ください。経験豊富なプロが手続きをサポートいたしますので、お気軽にご相談ください。
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この記事の監修者

杉山雅浩
スピネル法律事務所 弁護士
東京弁護士会所属。
池袋中心に企業顧問と詐欺被害事件に多く携わっています。
NHKやフジテレビなど多くのメディアに出演しており、
詐欺被害回復などに力を入れている個人に寄り添った弁護士です。
YouTubeの他、NHK、千葉テレビ、テ日本テレビ、東海テレビ、FM西東京、フジテレビ、共同通信社、時事通信社、朝日新聞、朝日テレビ、読売新聞、日本経済新聞、毎日新聞、TBS、CBCテレビ、名古屋テレビ、中日新聞その他数多くのネット記事、週刊誌多数のメディアに取材されたり、AbemaTV、NHKスペシャル、クローズアップ現代、バイキングモア、おはよう日本、など有名番組に出演してます!
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