10年続く企業の割合は、全体の1割未満
以前の日本は終身雇用が当たり前でした。学校を卒業して就職し、60歳の定年を迎えるまで約40年間、ずっと同じ会社に勤めるのが美徳とされていたのです。簡単に転職するのは我慢の足りない人と思われていました。
しかし、今では終身雇用が崩れ、転職は当たり前の時代です。無理に同じ会社に居続ける理由はありません。
企業の寿命が30年だと聞いたことはありますか? もちろんこれは中小企業を含めた平均的な年数ですが、30年しか持たない会社の場合、20歳そこそこで入社しても50歳頃には倒産することになります。とはいえ40年以上は続く企業も実際に存在しますし、企業寿命が30年としても長く勤めることができます。
ところが企業の寿命が30年というのは、昔のデータなのです。国税庁の調査によると、現在では30年以上続く企業はわずか0.02パーセント。起業して30年間倒産しない会社は、5,000社の中で1社しかありません。10年以上続く企業は全体の6.3パーセントとなっています。100社中6社ということになり、1割にも満たない数字です。とても終身雇用どころではありません。
我慢すれば給料が上がる、出世させると約束されていても、会社がなくなったら何もありません。もちろん、我慢した経験が後の人生に活きることもありますが、決して無理はしないでください。倒産した会社はあなたを救ってくれません。
倒産しないような大企業でも、今ではリストラが当然のように行われています。長年、会社に貢献してきたと自負していても「いらない」と言われればそれで終わりなのです。長く勤めていれば良いことがあると言われた時代は終わろうとしているのです。
頼られ過ぎる職場と、やりがいのない職場
人はどういう瞬間に退職を考えるのでしょうか。給料が安いとか人間関係に悩んでいるなど原因はいろいろあると思います。
それらには不満がないのに、退職を考えるのには、以下のような原因が考えられるでしょう。
- 仕事を無理にして、プライベートの時間がない毎日
- 1人がいなくなるとたちまち仕事が回らなくなる職場
- 仕事にやりがいがない状態
特に中小企業に多いのですが、上の会社から回ってくる仕事は何でも請け負う会社があります。不況のこの世の中、仕事を断れば、二度と発注が来なくなることを恐れているからです。そのため不当に安い金額や、無理な納期でも仕事を受けざるを得ません。その結果、常に仕事に追われるようになり、プライベートの時間を持てなくなります。
「茹でガエル理論」をご存知ですか?
「茹でガエル理論」という言葉をご存知でしょうか? 2匹のカエルのうち、1匹を熱湯に入れて、もう1匹は水に入れて徐々に水温を上げていきます。熱湯に入れたカエルはすぐにお湯から飛び出しますが、水に入れたカエルは段々上がる水温に慣れていき、やがては沸騰しても熱湯に居続けるために死んでしまうという理論です。
これが仕事でも当てはまります。無理難題ばかり要求される職場に慣れてしまうと、結局、仕事人間になってしまいます。ワークライフバランスという言葉がありますが、仕事とプライベートが調和しなければいい人生とは言えません。ワークライフバランスが取れない会社なら退職を考えてもいいでしょう。
1人に頼り過ぎる職場も困ったものです。頼られるというのは必要とされている証拠なので、人はうれしくなるものですが、自分がいなくなれば仕事が回らなくなるというのは、実際どうでしょう? 責任感が強い人は特に、自分がいなければと頑張りすぎてしまい、休むことすらできなくなります。また退職したくても強引な引き留めに遭うでしょう。
自分だけではなく、他の人に頼り過ぎる職場だと、その人が退職すればたちまち自分が困ってしまいます。そういう会社では人件費を抑えるために代わりとなる人材を用意していません。あるいは属人性が高過ぎて、マニュアル化していないこともあります。パソコンで言えばデータのバックアップを取っていないようなものです。リストラなどで経費削減した結果がこれなのですから、1人に頼り過ぎる会社は欠陥企業といっても言い過ぎではないかもしれません。
それらとは正反対にやりがいのない職場にも居る意味がありません。仕事にビジョンがなく、方針が猫の目のように変わる会社だと、何のために働いているのかわからなくなります。また、女性社員に多いのは、能力があるのに女性だというだけでお茶くみやコピー取りばかりさせられて、スキルを磨くことすらさせてもらえないケースです。男性社員なら窓際に追いやられて、ろくな仕事を与えられないということもあるでしょう。
ワークライフバランスとは、仕事も生活も充実させることを指すのです。
退職を考えるべき、要注意の企業
人は誰しもやりがいのある職場で気持ちよく働きたいと思うものですが、そうではない会社が多いのも事実です。会社を辞めたいと思っても、他の会社でも同じようなものではないかと不安を感じることもあります。。
しかし、あなたが勤めているのは特殊な会社で、辞めたいと思うのは当然なのかもしれません。あなたは以下のような会社に勤めていませんか?
- 社長一族や古株が牛耳っている会社
- ハラスメントが横行するブラック企業
同族企業に多いのですが、社長一族や古株が牛耳っている会社では正論が通用しません。いくら意見を言っても耳を貸さず、時代遅れのやり方を貫いて損失を出し、そのくせ責任は部下に押し付けます。こういう企業の特徴はゴマすり人間が出世して、堂々と意見を述べる社員は左遷させることでしょう。仕事以外の人間関係で疲れてしまうので働きがいもなくなります。
ハラスメントが横行するブラック企業は論外です。いじめが常態化し、無理難題な仕事を社員に押し付けて、会社だけが生き残ろうとします。そんな会社にいても自分が潰されるだけなので、すぐに退職を検討しましょう。しかし、ブラック企業は「せっかく雇ってやったのに裏切り者が!」と無茶苦茶な論理を振りかざし辞めさせてくれないことが多く、とても退職を言い出せる雰囲気ではないでしょう。
そんなとき利用したいのが退職代行サービスです。退職代行サービスは、本人の代わり会社に退職の意向を伝えてくれます。
自分に合った職場で長く勤めるのが理想です。しかし入社した会社が必ずしもそういう職場だとは限りません。この場合2つの選択肢があります。そのまま我慢して職場に居続けることと、思い切って退職することです。
そのまま居続けた場合、慣れてくると意外にも自分に合っていたということもあります。また嫌な職場でも、他の会社も似たようなものと思うこともあるでしょう。
しかし、そうではないことが多いのが現実です。
ブラック企業に勤めたことがある人は、どの会社でもいじめや罵声が横行していると思ってしまうものですが、実際には社員を大切に扱う会社もあるのです。もし今の職場が本当に辛いのならば、退職を考えてみましょう。あなたが会社と心中する必要はありません。
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