「社会保険給付金アシスト」とはどんなサービス?
運営会社・サポート内容の概要
社会保険給付金アシストを運営しているのは、福岡県に拠点を置く株式会社スムリエです。国税庁の法人番号公表サイトでも法人番号や所在地を確認できる、実在する法人です。
サポート内容は、失業保険(雇用保険の基本手当)と傷病手当金の申請に関する制度説明や手続きの案内が中心です。公式サイトでは、傷病手当金と失業保険を組み合わせることで、退職時の年齢が45歳未満の場合は最長28ヶ月、45歳以上の場合は最長30ヶ月にわたってサポートを受けられるとされています。ただしこれはサポートを受けられる期間の目安であり、給付金の受給そのものを保証する期間ではない点は理解しておく必要があります。
退職代行「SARABA」との連携について
運営会社の株式会社スムリエは、退職代行サービス「SARABA」も運営しています。退職代行を利用してそのまま給付金サポートに移行できる導線を強みとして打ち出しており、退職から給付金申請までを一つの会社でまとめて依頼したい人にとっては選択肢になり得ます。
口コミの実態と「怪しい」と言われる理由
「社会保険給付金アシスト」を紹介する記事はいくつも見つかりますが、その多くはサービス内容の紹介や特徴の解説が中心で、実際に契約して申請まで進めた利用者本人による具体的な体験談は、Yahoo!知恵袋やSNS上でもほとんど見当たりませんでした。担当者の対応や受給額についての声を紹介している記事もありますが、出典や投稿者が明確でないものも多く、そのまま信頼できる口コミとして扱うのは難しいのが実情です。口コミそのものが少ない、あるいは検証しづらい段階のサービスについて「怪しいのではないか」と感じるのは自然な反応ですが、それだけで信頼性を判断するのではなく、次に紹介する公開情報をもとに確認することをおすすめします。
契約前に確認しておきたいポイント
国民生活センターからの声明の存在や、ネットやSNS上に実際の利用体験談が確認できない以上、社会保険給付金アシストの検討にあたっては必ず下記の点を確認するようにしましょう。
公式サイトと特定商取引法表記、記載内容は必ず両方確認する
社会保険給付金アシストの料金について、公式サイトのFAQでは「受け取れる金額の10%〜15%程度」という案内がある一方、特定商取引法に基づく表記のページには、失業保険のみのプランで一括220,000円(税込)・分割280,000円、傷病手当金と失業保険を組み合わせたプランで一括437,800円・分割528,000円という固定額が明記されています。歩合制のような案内と固定額の記載では、実際に支払う金額の考え方が異なるため、この点はどちらが実際に適用されるのか、契約前に必ず確認しておく必要があります。
返金保証の適用条件
公式サイトでは「万一受給できなかった場合は全額返金保証」という案内がありますが、特定商取引法に基づく表記の「返品・不良品」の項目には、契約成立後のキャンセル・返金は原則できないこと、返金の対象は自社のシステムトラブルなど自社起因でサービスを開始できなかった場合に限られることが明記されています。
この記載には、給付金の審査結果によって受給できなかった場合についての言及がありません。特定商取引法の表記に明記されている条件をそのまま読む限り、審査の結果として受給に至らなかったケースが返金の対象に含まれるかどうかは不明確です。「全額返金保証」という言葉だけを見て安心せず、自分が想定している状況が実際にどの条件に当てはまるのか、契約前に必ず自分の目で確認しておくことを強くおすすめします。
サービス開始時期と実績数の検証可能性
運営会社である株式会社スムリエは、国税庁の法人番号公表サイトをもとにした企業情報データベースによると2020年3月に法人番号が指定されています。公式サイトでは「2021年からサービスを開始し、累計1,000件以上のサポート実績、利用者アンケートでの満足度98%」といった数字が案内されていますが、これらの実績数や満足度がどのように集計・算出されたものかは公開されておらず、第三者機関による認証や監査の記載も見当たりません。実績や満足度を訴求する数字は、あくまで事業者側の自己申告であるという前提で受け止め、判断材料の一つに留めておくのが安全です。
失業保険の申請サポートをめぐる注意喚起について
国民生活センターが公表した注意喚起の内容
2025年12月3日、国民生活センターは「失業保険の給付額等を増やすことができるとうたう申請サポートに注意」と題した注意喚起を公表しました。この声明に関しては特定の一社を対象にしたものではなく、失業保険の申請サポートを行う業者全般に向けた業界全体への注意喚起ですが、この声明をまだ見たことが無いという人は、このタイミングで必ず確認しておくようにしましょう。
内容としては、申請サポートを依頼すれば受給額が増えると期待していたが実際には増えなかった、途中で解約を希望したが認められず違約金を請求された、メンタルの不調がないにもかかわらず指定のクリニックを受診するよう指示されるなど不正受給を促しかねない誘導があった、といった相談が寄せられているとされています。詳しくは国民生活センターの発表ページで確認できます。
参考:失業保険の給付額等を増やすことができるとうたう申請サポートに注意-不正受給を促すかのようなケースも!-|独立行政法人 国民生活センター
相談件数の推移からわかること
同発表によると、失業保険の申請サポートに関するPIO-NET(全国消費生活情報ネットワークシステム)への相談件数は、2021年度が42件だったのに対し、2022年度は54件、2023年度は113件、2024年度は217件と、年々増加しています。2025年度も10月31日時点ですでに216件に達しており、このジャンルのサービス利用が広がるとともに、相談件数も比例して増えている状況がうかがえます。
これは社会保険給付金アシストに限った話ではないためどのサービスを選ぶ場合でも重要なことではありますが、改めて契約内容を自分自身できちんと確認するようにしておきましょう。
利用前に知っておきたい制度の基本
失業保険(基本手当)の受給条件
失業保険は正式には雇用保険の基本手当と呼ばれ、離職した人が再就職活動をしている間の生活を支えるための制度です。受給するには、ハローワークで求職の申し込みを行った上で、離職日以前2年間に被保険者期間が通算12ヶ月以上あることなどの条件を満たす必要があります。倒産や解雇など会社都合で離職した場合は、離職前1年間に被保険者期間が6ヶ月以上あれば対象になるケースもあります。
自己都合で退職した場合は、待期期間の満了後に一定期間の給付制限がかかりますが、令和7年4月1日以降に離職した人については、この給付制限期間が原則1ヶ月に短縮されています。詳しい要件や手続きの流れは、ハローワークインターネットサービスの「基本手当について」で確認できます。
参考:ハローワークインターネットサービス「基本手当について」
傷病手当金の支給条件と支給期間
傷病手当金は、業務外の病気やケガによって働けなくなった際に、健康保険から生活保障として支給される制度です。連続する3日間を含めて4日以上仕事に就けなかったこと、休業期間について給与の支払いがないことなどが主な支給条件になります。
支給期間は、支給が始まった日から通算して1年6ヶ月です。退職後も、資格喪失日の前日までに継続して1年以上の被保険者期間があり、資格喪失時点で傷病手当金を受けているか受けられる状態であれば、退職後も引き続き支給を受けられる場合があります。
退職前後の給付金サポートを選ぶ際の3つの視点
サポート範囲(申請の助言であり代行ではない点)
この種のサービスは、制度の説明や申請の進め方を助言する立場であり、申請そのものを代行するわけではありません。給付金を受け取れるかどうかを最終的に判断するのはハローワークや協会けんぽなどの公的機関であるという前提を理解した上で、自分にとってどこまでのサポートが必要かを見極めることが大切です。
返金保証・解約条件の明確さ
返金保証をうたっているサービスでも、実際にどんな条件を満たせば返金の対象になるのかは、公式サイトのわかりやすい説明だけでなく、特定商取引法に基づく表記など正式な契約条件が書かれたページまで必ず確認しましょう。案内する場所によって表現が異なるケースもあるため、両方を照らし合わせることが欠かせません。
料金体系の分かりやすさ
料金が受給額に対する割合で示されているのか、固定額で示されているのかによって、最終的に支払う金額の見通しは大きく変わります。契約前にどちらの計算方法が適用されるのか、書面で明確になっているサービスを選ぶことをおすすめします。
社会保険給付金アシストに関するよくある質問
無料相談だけでも利用できる?
公式サイトでは無料相談を受け付けているとされていますが、どこまでが無料の範囲で、どこから契約が発生するのかは、相談を申し込む際にあらためて確認しておくと安心です。
失業保険と傷病手当金は同時に申請できる?
失業保険(基本手当)は「働ける状態にあるが職に就けていない人」を対象とした制度で、傷病手当金は「病気やケガで働けない人」を対象とした制度です。制度の性質上、同じ時期に両方を同時に受け取ることはできず、体調や求職の状況に応じてどちらの制度が対象になるかが変わります。自分の状況がどちらに当てはまるのかを整理したい場合は、ハローワークや加入している健康保険の窓口に確認するのが確実です。
契約前に確認しておくべきことは?
料金プランが固定額なのか受給額に対する割合なのか、支払いのタイミング、途中解約時の条件、返金保証が適用される具体的な条件の4点は、契約前に必ず確認しておきたいポイントです。特に返金条件については、公式サイトの案内だけでなく、特定商取引法に基づく表記など正式な契約条件が記載されたページまで目を通しておくことをおすすめします。
自分に合った退職給付金サポートを選ぶには
退職前後の給付金制度は、失業保険と傷病手当金だけでも条件や手続きが細かく分かれており、自分の状況にどれが当てはまるのか分かりにくいと感じる人も少なくありません。だからこそ、料金体系や解約条件、サポート範囲をきちんと比較した上で、納得できるサービスを選ぶことが大切です。
退職コンシェルジュでは、退職前後に利用できる給付金制度の相談を受け付けています。自分がどの制度の対象になりそうか、申請までにどんな準備が必要かを知りたい方は、下記のページから気軽にご相談ください。
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