2023.10.27

転職・再就職について

転職はできるだけすみやかに!活動期間の長期化は避けたいその理由は?

いざ退職が決まり、それから仕事探しを始める、という人もいるかと思います。転職活動ですが、どのくらい時間を掛けて行うのがいいのでしょうか。

転職活動に掛ける時間は平均3ヶ月?

ある転職サイトでは平均3ヶ月としているところもありますし、履歴書や職務経歴書など様々な準備を含めて半年程度としているところもあります。

厚生労働省の統計データでは、男女とも各年齢の平均値として「1か月以上3か月未満」が3割弱ともっとも高い数値を示しています。

厚生労働省 平成27年転職者実態調査の概況 (4)直前の勤め先を離職してから現在の勤め先に就職するまでの期間(p22)より引用

なお、この統計データは多くの業種での平均値であり、個々の業種によってはこのデータと異なる傾向も当然あると思われます。

年齢で言うと、転職サイトによっては、転職活動期間として20代と40代以上は状況が異なり、20代は1ヶ月から2ヶ月、40代以上は半年程度としています。

退職代行サービスを利用して退職する人を例に考えてみると、すでに転職先が決まっているのに現勤務先が退職させてくれないためにサービスを利用している場合もあれば、まず辞めてから転職先を探す場合もあるので、実際には、期間は人それぞれになってしまう可能性が高いと考えられます。

いろいろな事情があると思いますが、できれば避けておきたいのが、辞めてから転職活動のための書類を作成したり、転職情報サイトに自分の情報を登録したりすることです。

なぜかというと、履歴書や職務経歴書などを一から作成すると、意外と時間を取られるからです。職務経歴書は様々な書式があり、さらにどう自分をアピールするかをきちんと相手に伝わるように作成しなければなりませんし、くわえて誤字等がないように作成しなければならないため時間がかかります。

転職情報サイトによっては、登録にあたって所属部署名や部署の人数など細かな情報入力を求めてくる場合もあります。複数の転職情報サイトに職歴等を入力するのはそれなりに大変な作業です。

これらの作業を可能な限り早めに済ませておき、転職活動を速やかに始めることが重要です。思い立ったら、まず、登録だけでも済ませておくと、その後の展開が違ってくる可能性があるのです。

転職活動を「すみやかに」進めるべき理由とは

なぜ、転職活動をすみやかに進めるべきか、ということですが、これは次のような理由によります。

採用側としては、中途採用に応募してきた人がどれだけ仕事に意欲を持っているか、あるいはスキルにフィットする職種に応募しているかを採用の際の判定基準としていることが多いようです。

例えば、在職中に転職するために応募してきたAさんと、前職を退職してから応募まで無職のまま一年間のブランク期間を持ってしまったBさんが、筆記試験や職歴等でほぼ同等の評価だったとします。

このような場合、業務の現場から離れて長いブランク期間を持ってしまったBさんに対して、採用する側は仕事に対する勘や判断力、最新の知識が不足しているのではないかと危惧することがあるのです。その危惧から書類選考段階で離職期間の長さで判断され足切りにあうと、Bさんは残念ながらそこから先に進めません。

採用側がこのような判断をする可能性がそれなりにあることが転職情報サイト等でも指摘されています。もしBさんが面接に進むことができて実際の人となりを見てもらえば、また、別の判断が働く可能性もあったかもしれませんが、不利になってしまうことが多いようです。(ブランク期間がある方は次の項目を参考にしてください)。

このような状況を避けるためにも、最新情報や技術の知識が常に求められるエンジニア、高い情報感度や専門性を求められる分野の営業職・マーケティング職などは、長期のブランク期間を持つことは避けたほうがいいと思います。

また、中途採用は採用側企業の欠員補充や事業拡大のための増員という場合もあります。中途採用の社員が即戦力として使えるかという視点で採用活動を行っている場合、やはり最新の職場環境に慣れていると思われる、ブランク期間のない、あるいはできるだけプランク期間が短い人を採用した方がいいという判断になりやすいので、できるだけ転職活動を早めにすすめることが有利な結果につながりやすいという話になってくるのです。

ブランク期間がどうしても発生しそうなら?

しかし、実際には、どうしても退職後に長いブランク期間が発生することもあると思います。その場合、その期間を有為に過ごした、ということを転職活動の際に応募先に伝わるような形でアピールするのがいいと思います。

例えば自分が転職したい業種や企業で役立つ資格を取得するというのはどうでしょうか。

国家資格から民間資格まで様々な資格があります。その中から転職先として考えている業種や企業で持っていることで有利に就職活動を進めることができるものがあるはずです。

また、ITやWeb業界での転職活動であれば、各地で開かれているプラグラミングやデザインの学習会やライトニングトーク(研究発表会のようなもの)、ハッカソンなどに参加するのもいいのではないでしょうか。そこでの名刺交換から転職先が決まった、などという話も聞きますので、転職活動の合間にそのようなイベントに参加し、スキルを高め人脈を広げるのは決して損ではないと思います。

重要なのはきちんと取得した資格やスキル、活動などを、転職活動の際に応募した企業に明確に示すことです。

「○△□資格取得のため勉強中で、来月受験予定です」

「現在プログラミング言語■■を勉強中です」

……と示すことで、前向きに受け止めてくれる人事担当者もいるかもしれません。さらに、実績としてきちんと

「○△□資格は取得済みです」

「プログラミング言語■■で作ったソースコードをすぐにお見せできます」

……というように言い切れる人の方が採用検討時の評価は高くなると思います。

 

時間をどう活かすか、有意義にどう使うかを考えてストレスなく転職活動をしたいですね。

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